ハチ(蜂)は特に8月から10月にかけて、攻撃性を高めます。
中でもスズメバチは攻撃性が高く、何度も刺されると非常に危険です。
毒蛇や毒グモなど、「刺されたり、かまれたりすると危険」と言われる生物は多いですが、その中でも圧倒的に危険度が高いのが「ハチ(蜂)」と言って良いでしょう。

巣を作られてしまってからの駆除は、リスクも伴い、素人では難しいケースがあります。
それ以前の段階で、予防する方法はあるのでしょうか。
ハチ(蜂)の巣を自宅周辺に作らせないための予防法を、具体的に教えます。

目次

まずは「ハチ(蜂)が巣を作りたくなる場所」を知る

ハチ(蜂)の巣を作らせないためには、まず「ハチ(蜂)が巣を作りたくなる場所」について知りましょう。
至る所に巣を作っているように感じられますが、ハチ(蜂)が巣を作るのは、厳しい審査基準に合格できた場所だけです。
つまり「ハチ(蜂)が巣を作りたくなる場所」を知るだけで、どこを対策するべきなのか、自然と見えてきます。

では、ハチ(蜂)が巣を作りたくなる場所とは、具体的にどのような場所なのでしょうか。
まず重要なのは、「雨風をしのげる」ということです。
また、ハチ(蜂)の種類によっても異なりますが、人の手や目が届きにくい、閉鎖的な環境を好むことが多いです。
たとえば使われていない物置や天井裏のわずかな隙間、さらには戸袋の中や床下などが該当します。

まずは自分の家の周辺環境をチェックしてみてください。
過去にハチ(蜂)が巣を作っていた場所はもちろん、それ以外の場所も、「ここは危険そうだな」という目線で見ることで、できる対策も増えていきます。

ハチ(蜂)が巣を作りたくなる「理由」をなくす

ハチ(蜂)に巣を作らせない対策として、もっとも原始的な方法と言えば、「ハチ(蜂)にとって魅力的な場所ではなくす」ということです。
たとえば庭の植え込みの中は、雨風を防ぐことができる上に活動場所も近く、ハチ(蜂)にとっては理想的な環境が整いやすい場所です。
ハチ(蜂)が巣作りをする時期になったら、枝を剪定し、風通しを良くしておくだけでも対策になります。

またハチ(蜂)が侵入しやすい入り口などは、あらかじめネットでふさいでおくと良いでしょう。
侵入を防ぐことができれば、内部で巣作りが進行する危険性も小さく抑えられます。

予防効果のある殺虫剤を使う

環境を変えることができないような場所には、予防効果のある殺虫剤を使うのがおすすめです。
ハチ(蜂)除去用のスプレーの中には、高い持続性を誇るものがあります。
ハチ(蜂)にとって嫌いな成分が長くその場所にとどまることにより、ハチ(蜂)の巣作りを予防してくれます。

一度スプレーすることで、2週間から3週間程度、効果が継続する商品が多いです。
自分の手で対策するのが難しい場所には、定期的にスプレーしておくと安心できます。

トラップを作る

どんなに大きな巣も、最初は数匹のハチ(蜂)が作る小さな巣からスタートします。
ハチ(蜂)の巣を作らせないためには、まず「最初の数匹」の動きを封じるというのも効果的な方法となります。

具体的な方法としては、ハチ(蜂)の巣を作って欲しくない場所の近くに、ハチ(蜂)専用のトラップを仕掛けましょう。
ペットボトルや酒・みりん・さとうなどを使って、自家製のトラップを作ることもできますが、より手軽に、ハチ(蜂)専用の罠を購入することも可能です。
気になる場所につり下げておくことで、ハチ(蜂)を捕獲し、駆除することができます。
特に女王バチが活動を開始する4月から6月にかけて設置しておくと効果的でしょう。

ハチ(蜂)の動きをコントロールすることで、想定外の場所に巣を作られるリスクを小さくできます。

こまめにチェックする

さまざまな対策を行っていても、ある日突然、思わぬ場所に巣を作り始めているということもあるものです。
ハチ(蜂)の動きを100%予測することは不可能だからこそ、「作り始めてしまった巣は、早い段階で駆除する」ということも大切です。

ハチ(蜂)が好みそうな場所は、定期的にチェックしておきましょう。
小さな巣であれば、家庭でも比較的簡単に駆除することが可能です。
ハチ(蜂)の活動が活発化する前に、きちんとした対策を施せるはずです。

まとめ

ハチ(蜂)に巣を作らせないためには、ハチ(蜂)の習性、そして自分の家の周りの危険エリアについて、きちんと知っておくことが大切です。
普段のハチ(蜂)は、自分が攻撃されない限り、むやみに人を襲ってくることはありません。
しかし8月から10月の繁殖期には、「近くを通るだけで攻撃される」というケースもあり、非常に危険です。

普段家族が生活をしている場所や通りかかる場所は、きちんと事前にチェックしておきましょう。
巣を作らせないための予防策をとっておくことで、安心して生活できるでしょう。