蜂（ハチ）駆除の費用について

自力でハチの駆除をするとこんな危険が！

ハチの駆除を自分で行うと、以下のようなリスクがあります。

・ハチに刺されると命にかかわることも

ひとくちに「ハチの巣」といっても、巣を作るハチにはさまざまな種類があります。ミツバチやアシナガバチなど、人を刺すことの少ない小型のハチもいれば、体が大きく凶暴なスズメバチもいるのです。
スズメバチに刺されたときの症状は重く、刺された部分が赤く腫れて痛みを伴います。また、ハチの種類を問わず「アナフィラキシーショック」には注意しなければなりません。アナフィラキシーショックは、ハチの毒やアレルギー性物質などに体が過剰反応を起こす症状で、命にかかわる危険なショック症状です。
安易にハチの巣を自力で駆除しようとしてハチに刺され、アナフィラキシーショックで命を落としてしまうケースも少なくないのです。

・種類を問わず、大きな巣の駆除は非常に危険

見つけたハチの巣が大きい場合、中にいるハチの数も比例して多くなります。特に巣の大きさがおよそ15cmを超えてくると、活発な働きバチの数が飛躍的に増え、数万匹ものハチがいることもあります。
ハチには、危険を察知すると集団で攻撃してくる習性があります。ハチの巣に近づき過ぎると、ハチに「危険」と判断されてしまうのです。大きな巣に近づけば、大量のハチから攻撃されるリスクが高まります。たとえミツバチやアシナガバチであっても、大きな巣を自力で駆除するのは非常に危険な作業であるといえるでしょう。

「駆除しない」という選択肢

ハチの巣を見つけても、すぐに駆除しようとせず、様子を見た方がよい場合もあります。

・放っておいた方がよい場合

ミツバチやアシナガバチの巣は、放っておいても人間の生活をおびやかさない場合もあります。自然生態のバランスが壊れるリスクもあるため、放っておいても問題ないケースもあるのです。

・放っておいた場合のデメリット

ミツバチの巣は、床下などの隙き間から見つかる場合もあります。巣の中には甘い花の蜜が詰まっているため、ハチミツを求めて害獣や他の虫を引き寄せてしまうかもしれません。

ハチの駆除は、生活においてどの程度支障があるか、ハチの種類や大きさなどを見極めたうえで、慎重に行うのがよいでしょう。

自力で駆除できる場合とは？

危険で専門的な知識を必要とするハチの駆除ですが、自力で駆除が可能な場合もあります。

・冬場の巣

11月～2月ごろの寒い時期にハチの巣を見つけた場合、繁殖が終わって使われていない巣の場合があります。中にハチが住んでいない場合は、自力でも駆除が可能です。

・作りかけの小さな巣

数cm～15cm程度の小さな巣や、作りかけで完成していない巣なども、自力で駆除が可能な場合があります。

いずれの場合も、スズメバチの巣でないか、本当に中にハチがいないかといった判断は素人には難しいものです。判断に迷ったら、無理せずすみやかに専門業者へ相談するのがよいでしょう。

ハチ駆除を専門業者へ任せた場合の作業法

ハチ駆除を専門業者へ任せた場合、どのような作業法を取るのでしょうか。

・専門業者でもハチの駆除は命がけ

たとえハチ駆除を専門に扱う業者であっても、大きな巣やスズメバチの巣を駆除する場合は命がけです。防護服や手袋などで身を守り、最新の注意を払いながら駆除にあたります。
使用する薬剤はスプレータイプや煙の出るものなど、巣の大きさやハチの種類、巣がある場所に応じて、もっとも適切な方法を選択します。

・駆除作業は夕方から夜間にかけて

ハチは夜になると活動が鈍くなる習性があるため、ハチの駆除も夕方から夜間にかけて行われます。自力でハチ駆除を行う人の中には、朝や昼間など明るい時間に駆除しようとする人もいるため、これもハチに刺されるリスクを高めてしまう原因となります。

一般的に、ハチは他の害虫に比べると殺虫剤が効きやすいため、退治自体はそれほど難しくないとされています。しかし、刺されずに駆除するためには、入念な準備と確かな技術が不可欠となるのです。