蜂の駆除を検討する時、相談するべきは市役所や保健所などの公的機関か、もしくは民間の蜂駆除業者なのか迷ってしまう人もいるのではないでしょうか。蜂の種類や環境によって、どこに駆除を依頼するのかを変えることが大切です。そのためには、それぞれの対応の違いについて知っておく必要があります。今回は、市役所・保健所で行う駆除と業者での駆除の特徴についてご紹介します。

目次

市役所・保健所での蜂駆除は無料?

市役所や保健所に蜂駆除を依頼する場合、無料で駆除してもらえるケースもあります。蜂駆除が無料で駆除してもらえるかどうかは、蜂の種類や環境によって異なります。まず、無料で駆除を行ってもらえる条件は「巣をつくっている蜂の種類がスズメバチであること」です。スズメバチは、蜂の中でも凶暴性が高く毒性の強い蜂です。特に、黄色スズメバチとオオスズメバチは危険とされています。自力で駆除をすることが危険な種類でもあるため、市役所や保健所で無料駆除を実施している場合が多いです。

次に、市役所や保健所で無料駆除をしてもらえる条件は、「公共の場所に危険な蜂が巣を作っている場合」です。公共の場の安全・衛生環境は市役所や保健所などに責任が生じますので、駆除をする義務が市役所や保健所に発生するのです。

自分の住んでいる賃貸物件や駐車場で蜂が巣を作った場合はどうでしょうか。この場合は、蜂の巣がある場所によって市役所・保健所で無料駆除できるかどうかが変わります。また、賃貸物件で管理費を支払っている場合は管理会社が蜂の巣を駆除してくれるケースもあるため、土地の所有者にまずは相談をしてみましょう。

無料にはならなくても市役所・保健所によるサポート

市役所や保健所に無料の蜂駆除を依頼できない場合でも、サポートを行ってもらえるケースはあります。具体的には蜂の駆除にかかる費用を一部負担してもらえたり、防護服を貸し出してもらえたりします。

防護服は、蜂を駆除する時などに使われますが、とても高価で1着で数十万円もする製品もあります。自分で駆除する場合には防護服の着用により安全性は高まりますが、自前で購入することは難しいです。そこで、自治体によっては蜂駆除の際に防護服を無料(もしくは安価)で貸し出してくれるところもありますので、自力での駆除が必要となった場合には心強いサポートになります。

また、自力で蜂駆除をする場合、市役所や保健所から蜂駆除についてのアドバイスを受けられる場合もあります。蜂駆除を初めて行う人は、あらかじめ駆除の方法やポイントについてアドバイスを受けておくとより効率的に駆除できます。市役所や保健所が、どのような条件であれば駆除費用の一部を負担してくれるのかは自治体によって異なりますので、自治体のホームページや窓口などで確認してみましょう。

駆除業者だからこそできる!対処法とは

駆除業者に蜂駆除を依頼するメリットは、「迅速に対応をしてもらえる」「蜂の種類や巣の場所に関わらず対応してもらえる」「駆除だけでなく予防や対策も行ってもらえる」などです。保健所や市役所に駆除を頼む場合、数日間は待たなくてはいけないケースがほとんどです。ですが、蜂の駆除専門業者に依頼すれば問い合わせたその日に対応をしてもらえる場合もあります。専門知識も豊富で、専用の道具や薬剤も使用して駆除してもらえることも強みです。

巣を作るのはスズメバチだけではありません。アシナガバチやミツバチなども、人々の暮らしに近い場所で生活をしています。アシナガバチやミツバチの毒性は強くありませんが、刺されると患部に腫れや痛みが出たり、アナフィラキシーショックと呼ばれるアレルギー反応が出たりしますので、営巣しているようなら早急に駆除する必要があります。害虫駆除業者に依頼をすれば、蜂の種類を問わずに駆除をしてもらえますし、蜂駆除業者の中には、蜂一匹から駆除を頼める業者もあります。また、「蜂をよく見かけるけど巣の場所がわからない」「高い場所に巣がある」といった場合にも駆除してもらえるので、安心です。

業者によっては年中無休で問い合わせに対応していたり、無料で見積もりに対応してくれたりする業者もあります。蜂以外の害虫駆除にも対応している業者もありますので、蜂以外の害虫でもお困りのことがあれば、一度相談してみてください。

まとめ

蜂駆除の依頼に関して、市役所・保健所から受けられるサポートを知っておくと便利です。蜂の種類や巣がある場所によっては、公的機関では対応してもらえない場合もありますので、民間の蜂駆除業者が行っているサービスも把握しておくと、いざ依頼を検討する場合にどちらに連絡を取るべきか判断しやすくなります。料金やサービスなどのメリットとデメリットを考慮して、最適な駆除方法を選びましょう。