シロアリが引き起こす建物のダメージは深刻です。
気づいたときには、家が倒壊寸前だったというケースも少なくありません。
シロアリの被害から大切なわが家を守るためには、シロアリ対策を講じる必要があります。

しかし、シロアリ対策といっても何をすれば良いのか分からないという方はきっと多いはずです。
そこで今回は、自分でできるシロアリ対策について紹介していきます。

目次

シロアリがどのような環境を好むのか知ることから始めよう!"

対策を講じる前に知っておきたいのが、シロアリが何を好むのかということです。
シロアリの好きな物が分かれば、それを排除するだけで侵入の危険性を下げることができます。

まず、シロアリは湿気の多い場所を好みます。
風の通りが悪く乾燥した空気が入らない場所を住処にするため、そのような場所が多いとシロアリは増殖する恐れがあります。

次に、水分が多い場所です。
水分がある場所は、湿気が多くなる場所でもあります。
例えば、地面が土だったり、木などの植物があったりすると湿気が出やすくなります。
また、キッチンや洗面所、お風呂、トイレなど毎日使用する場所もシロアリが繁殖するのに最適な場所です。

最後に、注意したいのが木材や植物がある場所です。シロアリは、木材や植物の根などを食料として生活をしています。
そのうえ、木材を住処にもするのでシロアリにとって安心の場となります。
木材だけではありません。
新聞紙や畳、衣類などの植物由来のものを食べることもあります。
さらに、電線やコンクリートなどもかじることもあるので、シロアリはどんなものでも食べてしまうのです。

シロアリは繁殖力の高い生き物でもあります。
巣の規模も関係しますが、1日に数百個~数万個の卵を生むともいわれているほどです。
少しでもシロアリにとって良い環境をつくってしまうと、大変なことになるかもしれません。

今すぐ始めよう!自分でできるシロアリ対策とは?

シロアリ対策で最初に行うのが、湿気の多い場所をつくらないということです。
家の中にある水を使う場所は、空気を入れるようにして換気をします。
また、汚れなどがある場合は掃除をすることも忘れてはいけません。
不潔な場所にシロアリが潜んでいる可能性もあるので、換気と一緒に掃除をしてあげましょう。

湿気の多い場所は、水を使用する場所だけではありません。
押し入れなどの薄暗い場所や空気の通りが悪い床下なども湿気がたまりやすいです。
できる限り新鮮な空気を入れるようにしたり、物を置きすぎないようにしたりなど、湿気が増えない環境づくりが必要です。

次に、家にある不要な木材を撤去することです。廃材等が家に置いてある場合、シロアリがその場所を巣にして生活をしている可能性があります。
また、木材だけでなく、木でできた家具などにもシロアリがいることも多いです。
使用していないのであれば、すぐに処分することが必要になります。
処分ができない場合は家の近くに置かないようにするなど、侵入を防ぐために距離を置くことが大切です。

防蟻薬剤を使用するのも良いでしょう。
新築時は、防蟻薬剤が使用されているのでシロアリの繁殖は防げます。
しかし、効果は5年しかありませんので、注意が必要です。
5年に1回、家のメンテナンスも兼ねて防蟻薬剤を撒くというのもシロアリ対策にはうってつけです。

もしシロアリを発見したらどうすれば良い?

シロアリはどんな家でも見つかる可能性があります。
したがって、自分で駆除するというのも1つの手です。

方法の1つとしては、ホームセンターなどで販売されているシロアリ駆除専用キットの購入があります。
業者が使用しているものに比べるとやや劣りはするものの、数によっては駆除が可能です。
近くにホームセンターがない場合は通販でも購入ができますので、利用してみることをおすすめします。

また、「タケロック・ハチクサン」と呼ばれる薬剤もシロアリ駆除に有効です。
効果が発揮されるまでに時間はかかりますが、この薬剤の存在をシロアリが感じただけで近寄らなくなります。
そのうえ、シロアリがこの薬剤に触れるとすぐに死んでしまうため、安心です。
もし、シロアリがこの薬剤に触れた状態で巣に戻れば他のシロアリも駆除することができるため、巣の機能を奪うことも可能です。

シロアリの駆除で重点的に行いたいのが、家の床下です。
床下から侵入して、土台や柱など木材でできた部分をシロアリは食べます。
そのまま放置しておくと家が倒壊する恐れもありますから、しっかりと薬剤を撒きたいところです。
ただし、床下は非常に狭い場所です。
長時間の作業は腰などを痛める危険性を伴います。
そのうえ、床下にはシロアリ以外の生物が潜んでいる可能性もあるので、できる限り事前準備をして作業に臨む必要があります。

もしシロアリを見つけたら?

まとめ

家の中にシロアリが1匹でも見つかれば、近くに巣がある恐れもあります。
そのため、自分でできる対策を講じてもシロアリが繁殖する可能性は十分あるのです。

シロアリを予防するためには自分で対策を講じることも大切ですが、全て駆除しようと思うのであれば専門家に相談するのも1つの手です。
シロアリ被害に不安を感じている方は、一度検討してみることをおすすめします。"