シロアリの主な食料は木材であり、建築資材として使われている木材も例外ではありません。食われていることに気付かないまま放置していると、木造の建物は深刻なダメージを受けてしまう恐れがあります。したがって、日頃からチェックを欠かさないことが重要です。

そこで今回は、シロアリが巣を作りやすい場所を紹介し、巣の見つけ方と対処方法についても解説します。

どんなシロアリがどこに巣を作るの?

シロアリは、木材をエサとして食べて、できた空洞をそのまま巣として利用します。また、エサとなる木材や水が不足しはじめると、次の巣を求めて移動することも特徴の一つです。雨漏りによって腐食が進んでいる天井裏や、屋外に置かれたままの湿った段ボールなど、人間にとっては予想外のところに巣を作ることもよくあります。

一方、水分を運ぶことができるイエシロアリはヤマトシロアリのように湿気の多い場所を探して巣を作る必要がなく、食料を求めて移動を繰り返すような習性もありません。いったん巣が完成したら、基本的にはずっとそこに住み続けます。女王アリが住む本巣と呼ばれる巣を中心として、群れが大きくなるにつれて分巣を作っていくのです。そのため、巣の場所として選ばれやすいのは、大群で生活できそうなスペースのあるところです。床下などの木材に住みつくこともありますが、日光を防ぐために土を掘って巣を作るケースも少なくありません。巣の大きさは、巨大なものになると長さが数メートルにもおよびます。

巣の見つけ方のポイントや注意点

シロアリの巣を探す時は、必要な道具をそろえることから始めましょう。まず、暗い場所をチェックすることになるので懐中電灯が必要です。木材に触れて、手にトゲがささる危険もあるので軍手をはめましょう。狭いところに潜り込みやすい衣類や、ほこりの吸い込みを防止するマスクを装着しましょう。さらに、落下物に備えてヘルメットもかぶっておくのも望ましいです。それらの準備が完了したら、床下の点検口を開いて入り、木材に被害があるかどうかを確認していきます。点検口がない建物の場合、床下収納や和室の畳を外したところから入れるようになっている構造の家屋が多いです。木材の被害を確認したら次は巣の場所を特定しましょう。

そのために必要なのは、シロアリの通り道を探すことです。地面が筋状に不自然に盛り上がっていれば、その中を移動している可能性が高いです。通り道をたどっていくと、巣を発見できる場合があります。文字にすると簡単そうですが、実際に床下に入ると身動きが取りにくいため、作業は簡単ではありません。危険も伴うので、少なくとも一人で実施するのは避けましょう。また、壁の中をチェックするときは、叩いたときの音を慎重に聞きとります。空洞がありそうなら巣ができている可能性がありますが、実際のところ、知識や経験がないとシロアリの通り道や巣がありそうなところの見当をつけるのは困難です。危険と困難が伴うため、専門業者に頼ることも検討したほうが良いでしょう。

見つけた後の対処方法は?駆除から原状回復まで

もし、自力でシロアリの巣を見つけることができたら、被害が広がらないように早急に駆除することが大切です。ホームセンターなどに駆除用の薬剤が販売されています。マイナスドライバーのような硬い棒状のもので、巣の入口や通り道を広げて散布しましょう。シロアリの生命力は強くはないので、的確に散布すれば簡単に駆除できます。しかし、群れが大きくなっていると、そう簡単にいくとは限りません。分巣を見落としてしまい、そこに多くのシロアリが逃げ込んでしまうケースなどもあるのです。生き残りがいると、また繁殖してしまう可能性が高いので、一匹も残さないつもりで慎重に駆除していく必要があります。

薬剤を散布しても安心するのはまだ早いです。再発を防止するための工夫をしましょう。たとえば、湿度の高さが気になるようであれば、換気を心掛けましょう。湿気が入り込む穴を探してふさぐことも大事です。さらに、シロアリによる被害が確認できたら、修理の方法も検討しなければなりません。建物の強度に影響するほど深刻な場合は、補修だけでは済まずリフォームを要することもあります。被害状況の確認や、補修に関するリフォームは知識がなければ判断が難しいので、専門業者に相談するのが得策です。人命にも関わることなので、シロアリを駆除して終わりではなくて家屋の構造に問題がないところまで確認を行うところまでが、必須の対処だと認識しなければなりません。

まとめ

少しでもシロアリの気配がしたら、巣の存在を疑ってみることが重要です。普段から床を踏んだときの感触などに気を配っておくと、違和感によって気付ける場合もあります。とはいえ、早期に察知して巣の場所まで特定できる人は多くありません。ある程度の築年数が経過したら、予防の相談も兼ねて専門業者に点検を依頼すると安心です。