シロアリ駆除はとりあえずプロの業者に任せておけば安全だと考えがちですが、それがすべてのまちがいの元。
その業者の腕(レベル)や良心度によって成功と失敗の明暗がくっきり分かれるのです。
反対に自己駆除でかえってシロアリ被害を大きくしてしまうケースも少なくありません。
今回は業者依頼と自己駆除でのやりがちな間違った対策についてご紹介していきます。

間違った対策1:家の被害状況を調べないままで安易に業者依頼してしまう

餅は餅屋、シロアリ駆除も素人が手を出さず専門家に依頼したほうが良いという考え方はまちがいではありません。
しかしその業者選定の見きわめを誤ると、本当は払うべきではない法外な値段を請求されるケースもあります。
また、シロアリ駆除施工は一般的な住宅リフォームと違ってぱっと見た感じでは施工の良し悪しが判断できません。
そこであまり効果のない手抜き施工をされてしまうこともあります。

悪いシロアリ駆除業者につけこまれないようにするポイントは三つ。
自分の家のシロアリ棲息(被害)の度合いを知ること、業者に無知な施工主だと思われないようにすること、信頼できる業者を正しく見きわめることです。
まず家の状態を知ることで、業者依頼しなくても済むケースがあります。羽のあるアリを見かけたとしても、軽度の場合はセルフケアで対策できるのです。

判断ポイントはいくつかありますが建物のがたつきや床のブヨブヨとした傷みがないか、壁・柱・床などを叩いたときに音がおかしいかどうか、蟻道(木材やコンクリートの壁・床・柱などの裂け目に、不自然に土が詰まっている道状のもの)がたくさんあるかなどでチェックできます。
ただし判断を誤ったセルフ駆除はよけいにシロアリ被害を拡大してしまったり、薬剤によっては健康被害が生じてしまったりするケースもありますのでご注意ください。
不安な場合はやはり信用できる専門家に相談するのがベストでしょう。

その上でやはりプロのシロアリ駆除業者に依頼することになった場合でも、あらかじめ自分の家のシロアリ被害度合いを知っておけば適切な質問・相談をすることができます。
加えてある程度のシロアリ駆除施工についての流れや適正価格なども調べておきましょう。
そうすることで業者側からも「ある程度詳しいお客様だ」と丁寧に扱われます。
自己駆除と業者依頼のいずれを選ぶにしても、自分の家の状態やシロアリ駆除についての基礎知識を知っておくことは必要です。

間違った対策2:悪徳業者に依頼してしまう

良い業者を見きわめる前に、まず悪いシロアリ駆除業者に引っかかってしまわないように注意することが大切です。
悪徳業者に引っかかると金銭面で損をするのはもちろん、手抜き施工で無意味どころか最悪な場合シロアリが増殖して被害が拡大するケースもあります。
まずあやしい業者の言動の特徴からお話しします。
いたずらに不安を煽ることばかり言う、他社をおとしめることばかり言う、施工内容や見積もりについて質問すると的確に説明してくれないなど。
あなたが依頼を考えている業者に当てはまる点はありませんか?

次に価格面についてです。これも高すぎても安すぎてもよくありません。
安ければ安いほどよいと考えがちですが、ものには最低限必要な経費と人件費が必要です。
それを破格値にするというのは、大幅に手抜きをしなければむずかしいでしょう。
しかし素人には「適正価格」は判断しづらいところです。
そこであらかじめ相見積もり(複数の業者から同時に価格見積もりを取ること)をすることをおすすめします。
見積もりは全体価格だけではなく、内訳の内容もチェックしてみてください。
その中で不明な点があれば遠慮なく質問してみましょう。

またシロアリ施工に関して質問をしてみるのも良いでしょう。
特に使用する薬剤やその安全性についての質問は必須です。
シロアリ施行の作業内容はシロアリの種類や施工場所の状態などによって異なるため、状況確認や作業内容の知識を蓄えていることが重要です。
質問しても返答を避けるような業者には注意しましょう。

そして依頼する段階ですが、即決はしないでください。悪徳業者は「今シロアリ駆除しないと家がボロボロになる」などと脅しをかけてきますが、1週間程度ではシロアリ被害が進行して手遅れになることはまずありません。
反対に家族に相談させない、相見積もりを許さない業者はやましいところがあるからだといえます。
ご注意ください。

間違った対策3:自己駆除での失敗

前述と重複しますが、軽度の場合は自己駆除できる場合もあります。
しかし安易な薬剤購入は三つの理由からおすすめできません。

第一に駆除が不完全でよけいにシロアリ被害を広げてしまうケースがあります。
シロアリ駆除剤と一口にいっても、種類は豊富です。
場所や特性によって使う薬剤や方法などが変わってきます。素人ではその判断がつかないこともあるでしょう。

二つ目の失敗ケースは、健康被害です。
具体的には「シックハウス症候群(アレルギー)」「頭痛」「吐き気」「刺激臭で鼻が痛くなる」「喉痛」などが挙げられています。
シロアリ駆除剤も年々研究され危険だと判断された成分は使用禁止になっていますが、まだまだ安全度未知数の成分も多くあるため楽観視はできません。
シロアリ駆除剤を購入する際には成分を確認して、知らない成分名の場合は必ず特性を調べてください。
その薬剤メーカーのお客様センターへ問い合わせるのも良いでしょう。
そして薬剤使用の際には厚手のマスク、手袋、長袖の服などで皮膚を完全防備すること、使用上の注意を読んで把握することも大切です。

三つ目の失敗ケースには、環境汚染があります。
自分の家の被害だけでなく周り近所にも迷惑をかけてしまうケースもありますので要注意です。
一度散布して染みこんだ薬剤は、何をしても完全に取り除くことができません。
土を捨てたり木を削ったりしても無意味です。
素人のシロアリ自己駆除は容易ではありません。
不安がある場合は、やはり専門家に相談または依頼するほうが得策でしょう。

失敗

まとめ

素人の自己シロアリ駆除は難しく間違った対策は被害を拡大する恐れもありますが、何の予備知識を持たずに業者依頼してしまうのも失敗の元となります。
現状の被害状態やシロアリ駆除・業者について調べておく、薬剤などについて質問する、相見積もりをとるといった慎重な対策が必要です。

シロアリ・悪徳業者に蝕まれないよう、不審な点があれば別の業者を探しましょう。