家の柱や土台を食べてしまうシロアリ。
繁殖を放っておくと地震などの際に家屋が倒壊してしまう危険性が高まるので、早めの対策が必要です。
しかし、それ以前に大切なのは、そもそもシロアリが繁殖しないように予防することだといえるでしょう。
そこで、今回はシロアリが発生したときにするべき対処法とその予防法について詳しく解説します。

そもそもシロアリって?普通のアリとどこが違うの

シロアリは主に木を主食とする昆虫ですが、表面にその姿を現すことが少ないため、見たことがないという人も多いでしょう。

シロアリは、黒アリとその姿が似ているため同じ種類の昆虫だと思われていますが、実際にはそうではありません。
シロアリはゴキブリの仲間であるゴキブリ目ですが、黒アリはハチの仲間であるハチ目です。

また、黒アリはシロアリを捕食しますので、シロアリにとって黒アリは仲間どころかむしろ天敵だといえるでしょう。
その他、シロアリと黒アリの違いはその色のほかに、お腹にくびれがあるかどうかで判断することもできます。

また、羽アリになった場合にシロアリの羽アリは四枚の羽が同じ大きさですが、黒アリの羽アリは前の羽のほうが後ろの羽よりも大きいのが特徴です。

住宅のシロアリをチェックするイメージ

シロアリが繁殖するとどうなる?

シロアリによる被害は、柱などの木材を食べられてしまうだけにとどまりません。
シロアリは、繁殖すると家中のさまざまなところに入り込み、柱や家具のような木製のものだけでなく、紙や布、ダンボールといった木材由来のものならなんでも食べてしまうのです。
これは、シロアリが木材の主成分であるセルロースを栄養としているためです。

また、シロアリにかじられた木材は湿気を含みやすくなることで腐りやすくなります。
このことも、シロアリの繁殖が家屋の倒壊につながりやすい要因の1つです。

しかも、シロアリの女王アリは不眠不休で玉魏を産み続けるという習性があります。1日に生まれる卵の数は、数百~数万個になるともいわれているのです。

そのため、対策をとらなければシロアリはどんどん増殖してしまうのです。

シロアリの予防法とは

一般的に、シロアリといえば「いかにして駆除するか」ということがクローズアップされがちですが、より重要なことはそもそも家の中にシロアリを繁殖させないということです。
あらかじめそういった予防法を徹底しておけば、シロアリの被害に頭を悩ませることもないでしょう。

シロアリの予防法としてまず挙げられるのは、家に湿気を溜めないということです。
シロアリは湿気を好みます。掃除の際などには窓を開け放し、通気性をよくしておくことが大切だといえるでしょう。

また、家の周囲にシロアリが好む木材などを放置しないことも大切です。
とりわけ雨などで濡れた木材やダンボールは、シロアリの格好の餌となります。
そのほか、定期的にシロアリが発生していないか点検することも大切です。

一般的に、家屋にシロアリが発生するタイミングは、家を建ててからおよそ5年といわれています。
これは、新築の際にまかれた防蟻薬剤が、およそ5年でその効果を失ってしまうからです。

そのため、築5年を目安にシロアリ点検を行い、防蟻薬剤を散布しておくようにしましょう。

もしもシロアリが発生してしまったら

もしもシロアリが発生してしまったら、自分で駆除するか、あるいは業者にシロアリ駆除を依頼する必要があります。

自分で駆除する場合には専用キットをホームセンターなどで購入するとよいでしょう。
これらの専用キットは、業者の使用するものと比較すると性能は劣りますが、ある程度の効果を期待することができます。

シロアリは主に床下で繁殖することが多いので、自分で駆除する場合には床下に潜って薬剤を散布しましょう。
ただし、床下に潜ると身動きが取れなくなってしまう可能性がありますし、床下にはシロアリのほかにもさまざまな害虫が潜んでいる危険性があることを忘れてはなりません。

また、自分での駆除は根本的な対策にはなりません。

体力に自身がないという人や根本的にシロアリを駆除したいという人は、専門業者に依頼するのがおすすめです。

業者に依頼するときに気をつけるべきポイント

シロアリ駆除を業者に依頼する場合には、いくつかの気をつけておくべきポイントがあります。

まずは、その業者が被害の状況だけでなく、駆除方法やアフターフォローの詳細まできちんと丁寧に教えてくれるかどうかをよく見ておきましょう。
シロアリの被害というのは、目の届かないところで起きていることが多いです。
そのため、確かな仕事をしてくれたかどうかの判断が難しいのです。問い合わせをしたときの対応などをしっかりと観察し、本当に信頼できる業者かどうかを見極めることが大切だといえるでしょう。

また、シロアリの被害状況の点検は、家全体をチェックすることになります。
悪徳な業者はその点検をきっかけに、シロアリ駆除とは関係のないさまざまなオプションを勧めてくることが多くあります。

もしも業者からそういった提案をされた場合には、なぜそのオプションが必要なのかということを詳しく尋ねるようにしましょう。

そのほか、業者のなかには「無料で床下を点検します」といった形で訪問販売をしているところも多くあります。
そのような場合でも急いで契約をしてしまったりせず、他の業者にも点検を依頼するなどして、その業者が本当に信頼できるところなのかどうかを判断することも大切です。

まとめ

シロアリ被害に遭わないためには、そもそもシロアリが繁殖しないよう、きちんと予防策を施すことが重要です。

シロアリの餌となるものは放置せず、定期的に点検・対策を行いましょう。

業者に依頼する際には、信頼できる会社かきちんと見極めることも大切です。