住宅を侵食するシロアリは、太陽の光が当たらない暗い場所を好みます。
そのため、なかなか人の目に触れず、気が付いたときにはかなり侵食が進んでいたということになりがちです。
そうした被害を最小限にとどめるには、日頃からこまめにチェックを行い、シロアリの痕跡を見逃さないようにしなければなりません。
ただ、具体的に何をチェックしたらよいのかわからない人も多いのではないでしょうか。
そこで、シロアリ早期発見のためのチェックポイントについて解説を行います。

早期発見のための最重要ポイント!床下の蟻道

シロアリチェックで最も重要なポイントが床下です。
シロアリは、地面の下を伝って床下から建物へ侵入するケースが多いため、その痕跡をいち早く発見すれば被害を最小限に食い止められるというわけです。

シロアリの通ったあとには蟻道と呼ばれるトンネルができ、土が盛り上がっています。
たとえば、コンクリートの基礎部分に沿って小さく土が盛り上がっており、柱などの木の部分で途切れている場合は、そこから侵入された可能性が高いといえます。

そこで、定期的に床下に潜って蟻道ができていないかを確認してみましょう。
その際には、ケガをしないように長袖長ズボンを身につけ、マスク、手袋、ゴーグル、帽子などを装着してください。
そして、懐中電灯で照らしながら床下点検部から床下へと入り、まず地面に蟻道ができていないかを確認します。

ただ、蟻道を見つけたからといって必ずしもシロアリが生息しているとは限りません。
その道は過去に使われたもので、すでに放棄されているかもしれないからです。

そこで、マイナスドライバーなどを使って蟻道の一部を崩してみます。
まだ使われている道なら、兵隊アリが顔をのぞかせるはずです。
強い振動を与えるとすぐに逃げてしまうので、慎重にそっと崩すのがコツです。

ちなみに、寒くなるとシロアリの活動は鈍くなるため、冬にチェックした場合はシロアリを発見できる確率も低くなってしまいます。

それから、蟻道を全部壊してしまうと、駆除業者に依頼した際に被害状況が確認しづらくなるため、チェックのときに崩すのは最小限にとどめるようにしましょう。

次に、蟻道とつながっている家の木の部分をドライバーでつつくか、金槌で軽く叩いてみてください。
フカフカになっていたり、内部が空洞になっていたりした場合は、シロアリに侵入された可能性が極めて高くなります。

狙われやすい!湿気の多い場所や畳をチェック

家にシロアリが侵入した場合、まず狙われやすいのが台所、トイレ、洗面所といった湿気の多い場所です。
したがって、そういった場所を定期的にチェックすることが早期発見へとつながります。

チェックポイントは床と柱です。
床は少し強めに踏んでみてください。
浮いているような感触があった場合は、中が空洞になっている証拠です。

柱は、金槌を使って上部から下部に向かって軽く叩いていきます。
他の場所より高い音がする部分があれば、中がシロアリに食われている可能性があります。

また、畳も湿気を含みやすく、シロアリが好む条件がそろっています。
定期的に畳を強く踏み、ブヨブヨした感覚がないかを確認しましょう。

もし、おかしいなと感じた場合は畳をめくって、畳の内部や下板が食い荒らされていないかをチェックしてください。

チェックポイントのイメージ

意外な侵入箇所!湿気の溜まりやすい玄関周り

玄関は意外に水気の多い場所です。雨の日になると、傘などから垂れ落ちた水がタイルの隙間から染み込み、床下の湿気を高めていきます。  
すると、シロアリが集まってきて、框・巾木・ドア枠といった床に隣接している木の部分から家の内部に侵入してくるのです。

したがって、そういった場所も定期的に金槌で叩いてみて、中が空洞になっていないかを確認する必要があります。  
空洞があればやはり高い音がしますし、もし軽く叩いただけでも木片がポロポロと崩れ落ちるようであれば、かなり侵食が進んでいることになります。

また、下駄箱なども湿気が溜まり、シロアリに狙われやすい場所です。
定期的にチェックをすると同時に、こまめに水気を除去するなどして侵入を防ぐようにしていきましょう。

見逃さないでほしい重要なサイン!窓や扉のガタつきと羽アリの存在

窓や扉のガタつきも、シロアリの存在を知らせる重要なサインとなります。

頻繁に使用される窓や扉は丈夫に作られており、ガタつくことはあまりありません。  
ところが、木材でできている敷居や建具の内部がシロアリに食い荒らされると、歪みが生じて開閉が上手くできないようになるのです。

そのため、窓やドアが開閉しにくいと感じた場合は、シロアリの可能性を考える必要があります。  
柱や玄関と同じように、金槌で叩いて敷居や建具の内部が空洞になっていないかをチェックしましょう。

それから、羽アリやその羽根が落ちているのを見かけた場合も要注意です。  
羽根の生えたシロアリは、古い巣を飛び立って新しい巣を探しています。

つまり、羽アリがいるということは、これからシロアリに侵入されるか、あるいはすでに家の中に古い巣があり、シロアリだらけになっていることを示しているのです。

まとめ

シロアリを早期に発見するには、湿気の溜まりやすい場所を優先的にチェックする必要があります。
具体的には、台所、トイレ、洗面所などです。

また、玄関も意外に水気の多い場所なので、チェックを怠らないようにしましょう。
同時に、窓やドアの建てつけが悪くなったり、羽アリを見かけたりといったシロアリの存在を知らせるサインを見逃さないことも大切です。
そして何より、シロアリの侵入経路となりやすい床下を定期的にチェックすることが重要なポイントとなります。

ただ、シロアリは素人で駆除するのは困難です。
シロアリの侵入を確認した場合は、できるだけ早く駆除業者などに相談し、被害を最小限に食い止めるようにしましょう。