シロアリが家の中に繁殖すると、家の中の柱などを食い荒らし、最悪の場合には倒壊などの恐れがあります。
そのようなことにならないためにも、普段からシロアリの予防に努めることが大切だといえるでしょう。
そこで、今回はシロアリ予防・駆除の方法と注意点、どれくらいの頻度でそれらを行うべきか詳しく解説します。

シロアリを予防する方法は2つある!

シロアリの侵入や繁殖を抑える方法には、大きく分けて2種類あります。

まずは、家屋の建っている土壌に薬剤を施す方法で、土壌処理と呼ばれています。  
シロアリは、一般的には地中から家屋に侵入してくるため、土壌表面に薬剤を散布して防蟻層を形成することが効果的なのです。

もう1つの方法は、家屋に使用している木材に薬剤を塗布する方法です。  
この方法は、木部処理と呼ばれています。この場合には、刷毛などを使用して直接塗布したり、あるいは木材や壁に穴を開けてそこから薬液を注入したりします。

どちらの木部処理を用いるかは、状況によるといえるでしょう。

新築の場合には、地面から1メートルまでの木材にこの木部処理が行われます。

シロアリの巣を壊滅させるベイト工法

もしも、シロアリがすでに侵入してしまっている場合には、ベイト工法という方法でシロアリ駆除を行います。

ベイト工法は、ベイト剤と呼ばれる餌をシロアリに接食させることにより、シロアリを死滅させるというものです。

このベイト剤は、IPM(総合的害虫管理)の理念に沿って作られているため、通常の薬剤の約1000分の1の薬剤しか使用しません。  
そのため、環境に優しいというのが大きなポイントです。

ベイト工法には、まずベイト剤の含まれていない餌を設置してシロアリが本当にいるのかどうかを確認してから行う場合と、最初からベイト剤の入ったベイト・ステーションを設置する方法の2種類があります。

自分でシロアリ予防を行う場合に気をつけるべきポイント

土壌処理や木部処理、ベイト工法といったシロアリ予防・駆除法は、薬剤がホームセンターなどで売られていますので自分で行うこともできます。

ただし、その際に注意するべきポイントは、シロアリの侵入を防ぐための土壌処理や木部処理を行わなければならない場所は、土台の下など足場の悪い場所が多いということです。

また、そういう場所にはシロアリだけでなく、さまざまな害虫が潜んでいることも考えられます。身動きが取れなくなったり、別の害虫による被害にあってしまったりすることがないよう十分に気をつけましょう。

体力にあまり自信がないという人は、専門業者に任せるのがおすすめです。

また、すでにシロアリの被害にあっていて自分で駆除する際にも注意が必要です。

というのは、たとえシロアリの被害にあっている壁や柱を見つけたとしても、すでにそこにはシロアリがいない可能性があるからです。

シロアリは、食べることと移動することを常に行っているため、被害状況が明らかな場所にはもうシロアリがいないということも多くあります。

そうした場合、そのような場所にどれだけ薬剤を塗布しても効果がありません。

シロアリ駆除の最も重要なポイントは、どこにシロアリが潜んでいるのかを把握しておくことです。

シロアリ予防の有効期間はおよそ5年!

シロアリ予防を自分で行う際に気をつけておくべきもう1つのポイントは、薬剤の有効期間です。

一般的にホームセンターなどで売られている薬剤は、およそ2年が有効期間だといわれています。
一度処理をしたからその後もずっと安心、というわけではないので注意しましょう。

専門業者などに処理を依頼した場合でも有限で、その有効期間はおよそ5年です。
そのため、シロアリ予防はおよそ5年おきの頻度で行うのが理想です。

シロアリ予防のためには、薬剤を塗布する方法以外の対策も同時に行っておくとより効果的です。  
たとえば、壁などに隙間やひび割れがあった場合には、そこからシロアリが侵入してきますので、見つけたら早めにメンテナンスしておきましょう。

また、トイレ掃除などを小まめに行って、住居内の湿度を一定に保つことも大切です。  
というのは、シロアリは湿度の多い場所を好む習性があるためです。

そのほか、シロアリの餌となる木材やダンボールなどを住居の近くに置かないことも、シロアリ予防のための重要なポイントといえるでしょう。

カレンダー

まとめ

シロアリ予防とシロアリ駆除は、どちらも薬剤の塗布がメインの作業です。
そのため、行うことは実質ほとんど同じだといえるでしょう。

シロアリを予防するにしろ駆除するにしろ、シロアリの習性をよく把握し、どういったところから侵入してくるのか、どういったところに繁殖しやすいのかを知っておくことが大切です。
そうしないと、どれだけ対策を施しても効果はないでしょう。

また、薬剤には有効期間があるということを忘れてはなりません。
自分で対処した場合には2年、専門業者に依頼した場合には5年を目途に、定期的にシロアリ予防を行うようにしましょう。

専門業者のなかには、一度依頼すると5年後に再び調査をしてくれるなど、アフターフォローをしてくれるところもあります。
そういった業者に予防を依頼すると、安心して暮らすことができるでしょう。