シロアリが発生した家を放っておくと、柱や縁の下が損なわれていき、最悪の場合は倒壊してしまう恐れすらあります。
そのため、早い段階でのシロアリ駆除は必須です。
しかし、シロアリが死んでしまうくらいの薬なら、「人体に影響があるのではないか」と不安になる人もいるでしょう。
特に、免疫機能が十分にそなわっていない赤ちゃんのいる家では、シロアリ駆除の方法に悩みがちです。

この記事では、シロアリ駆除が赤ちゃんにもたらす影響について解説します。

シロアリ駆除はどうやって行う?

シロアリ駆除は薬剤の散布によって行われます。

かつて、シロアリ駆除に用いられる薬剤の代表は「ヒ素」でした。
ヒ素は殺傷性が高くシロアリを即座に退治できましたが、「持続力が少ない」という欠点がありました。
そのため、シロアリの再発生は防止しづらく、人体への悪影響も高いために使用が見直されるようになっていきました。

ヒ素に代わる薬剤として有名なのは「ピレスロイド」です。
ピレスロイドは蚊取り線香にも使われる薬剤であり、虫への効果は絶大です。
持続力が高いのも長所であり、シロアリが発生しやすい家では積極的に使用されています。

屋外で使用されることが多いのは「カーバメート」です。
カーバメートは日光や風への耐性が強く、持続力が信頼されています。

また、シロアリが大量発生している家には「フェニルピラゾール系」のように、即効性が強い薬剤を用いて早急に対応します。
シロアリはゴキブリの仲間であり、生命力が高いので使用する薬剤もこれらの劇薬が中心です。

シロアリ駆除は人体に影響はないの?

シロアリ駆除に使われる薬剤のほとんどは、人体にも影響があります。

シロアリ駆除では、「大量のシロアリを一度に退治できること」「効果が長続きすること」を重視して薬剤を選んでいます。
当然、ここまでの効果がある薬剤は人間にとっても危険です。

まず、皮膚に付着した薬剤はアレルギーを誘発します。皮膚が赤くはれ上がり、かゆみや痛みが出てきます。
また、薬剤の量によっては患部が広がっていく恐れもあるでしょう。
薬剤を吸引してしまうのも絶対に避けたい状況です。

シロアリ駆除の薬剤は、吐き気、めまいなどの原因になります。
また、脳への悪影響もあり、妊婦が吸引すると胎児の障害へとつながる可能性が生まれるといわれています。
そのほか、目やのどの調子が悪くなったり、精神状態が不安定になったりするなどの副作用も問題視されています。

シロアリ駆除では、安全性に気をつけて、体に薬剤がかからないよう注意しましょう。
安易に自分で対処しようと思わず、信頼できる害虫駆除業者に頼むのが無難です。

影響が少ない薬剤も開発されてきた

シロアリ駆除では、薬剤の副作用が強すぎる問題が長年ささやかれてきました。
そこで、徐々に「人体への影響が少ない薬剤」の研究が進んでいます。

シロアリなどの害虫にとっては威力があるのに、人体には大きな害のない薬剤も市場に出回るようになりました。
また、シロアリ駆除の回数を増やし、1回あたりの薬剤を減らす方法も浸透しつつあります。

ただし、これらの方法だと、従来の薬剤に比べて「即効性」「持続力」が劣りがちです。
そのため、「何度駆除を行ってもシロアリが残ってしまう」「すぐに再発生する」などのトラブルが新たに浮上しています。

そこで、駆除業者は対策として「保証期間を長くする」ことを提唱するようになりました。
たとえば、これまで1年以内だった保証期間を5年まで延ばし、期間内の再発生については無償で対応して顧客を安心させています。
また、効力の少ない薬剤は家主自身でも扱いやすいというメリットもあります。

本当に赤ちゃんには影響力がないのか

赤ちゃんのイメージ

安全な薬剤が優先的に使われる時代でも、「赤ちゃんへの影響」は完璧に対策が取れているわけではありません。
赤ちゃんの肌は敏感であり、わずかな空気の異常が影響を与えてしまいます。
また、心肺や呼吸器官も未成熟なので、大人なら何ともない薬剤でも副作用が生じる恐れがあるのです。

赤ちゃんのほか、ペットへの危険も払拭されていません。
「人体への影響が少ない」と明記されている薬剤でも、人間以外の動物への副作用までは考慮されていないからです。

赤ちゃんやペットがいる家庭では、薬剤の散布中に周辺には近寄らせないようにしましょう。
作業中は外出するなど、念を入れたほうが賢明です。
そして、作業が終わってもこまめに喚起をするようにします。

薬剤の影響は散布中だけではなく、散布後、家に残った量にも左右されます。
大人の感覚で「もう大丈夫」と思っていても、赤ちゃんにとって安全かは判断できません。
しばらくは家の空気と赤ちゃんの様子に気を配りましょう。

まとめ

一時期と比べると、シロアリ駆除の方法は危険が消えつつあります。
しかし、いまだ「まったく安全」とは言い切れないので、薬剤を散布する際には警戒を怠らないようにしましょう。

シロアリの発生状況を見極め、的確な薬剤を選ぶと散布回数は少なくて済みます。
特に、赤ちゃんがいる家庭では用心をしすぎることがありません。

赤ちゃんは絶対に安全な場所へと回避させて、散布後も異常がないか注意深く見守りましょう。