気づけば家の柱や床材がスカスカに、といった被害を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。  
その犯人こそ、そう、悪名高い「シロアリ」です。日本全国に生息するシロアリは、大切な家の木材を食い荒らしてしまう害虫として知られています。  
シロアリが発生したなら、できるだけ早期の駆除を心がけたいものです。

ここでは、シロアリ駆除に効果的な2つの方法と、そもそもの予防方法をご紹介します。

シロアリ発生はどうやって判断するの?

シロアリは、知らない間に家の屋内外の木造物を食いあらしてしまうやっかいな害虫です。
シロアリの被害を放置しておくと、床がへこんだり、抜けたり、柱や天井に穴が開いたりなどの、見過ごせない被害が発生してしまいます。
最悪の場合、家屋そのものが倒壊してしまう危険性もあるのです。

では、シロアリが発生しているかどうかは、どのように判断すれば良いのでしょうか。

シロアリは基本的に、地面と木造物が近ければ近いほど発生しやすいとされています。

しかし、シロアリの発生の有無を目で見て確認するのは、非常に難しいといえるでしょう。
ですので、次に挙げるような現象がないかを確認してみてください。

まずは「羽蟻」の存在です。日本にいるシロアリの大部分は2種類に分けられ、4~5月には「ヤマトシロアリ」の羽蟻が、6~7月には「イエシロアリ」の羽蟻が目立つようになります。
クロアリの羽蟻との見分けが難しいと思うかもしれませんが、シロアリの羽蟻はクロアリの羽蟻と違って、4枚の羽根がすべて同じサイズなので、それを目印に判断しましょう。

つづいての判断基準は「床や壁のきしみ、やわらかさ」です。
シロアリの被害を受けた木材は、中が食べられて、スカスカになってしまいます。
そうやって床材や壁がもろくなると、上を歩いたときに沈み込むようなフワフワした感覚がしたり、壁を軽く叩いたときに中で響くような音がしたりするのです。

また、シロアリは適度な湿気を好むので、家の中で水漏れがあったり、湿気が多かったりする場所の床下などは特に気をつけなければいけません。

以上のような現象がある場合は、床下にもぐるなどして、実際に目で見て確認することをおすすめします。

シロアリの駆除方法その1「ベイト工法」

ベイト工法は、薬剤を散布せずにシロアリの駆除ができる効果的かつ健康的な方法です。

ベイト工法では、まずは「ベイト剤」入りの容器(ステーション)を設置します。「ベイト剤」を食べさせ、また巣に持ち帰らせることで、多くのシロアリを駆除することができるのです。

ベイト剤には、シロアリが好きな種類の紙などにしみ込ませてあるといった、シロアリを引き寄せやすくする工夫がされています。
ですので、家の周りにベイト剤を設置しておくことで、家にいるシロアリだけでなく、家に近づこうとするシロアリの駆除も期待できるといえるでしょう。

しかし、ベイト工法にはデメリットもあります。その1つが「効果を発揮するまで時間がかかる」というものです。
ベイト工法では、ベイト剤を食べたシロアリが脱皮できなくなり、その結果死んでしまうという駆除の仕組みをとっています。

つまりは、シロアリが脱皮をする時期になって初めて効果をあらわすということなのです。
よって「今すぐにシロアリを死滅させたい」と即効性を求めている人には、少しもどかしく感じられるかもしれません。

また、ベイト工法を専門業者に頼むとなると、初期費用と毎年のメンテナンス費用がかかるという金銭的な負担も考えられます。
といっても、ベイト工法の効果は大きいので、大切な家を守るためにおすすめの駆除方法であることには変わりありません。

シロアリ駆除の方法その2「薬剤工法」

薬剤工法は、薬剤を地面や室内の要所に塗布、散布することでシロアリを駆除する方法です。

薬剤工法の最大のメリットは、なんといっても「即効性」でしょう。
すでに被害が深刻で「目の前のシロアリ害をとにかく早く食い止めたい」と考えている人におすすめです。

また、一度薬剤工法をとれば、その後数年にわたってシロアリの被害を防ぎやすくなるといったメリットもあります。
といっても、シロアリの巣は1つとは限らないので、1つの巣の場所に薬剤を塗布しても、他の巣のシロアリまでは駆除しきれない可能性も視野に入れておくべきでしょう。

そして、薬剤工法において懸念されるのが「健康への害の有無」です。
過去には薬剤による健康被害の事例もあるため、薬剤工法を検討する場合は、そういったリスクなどを十分に調べるようにしましょう。

シロアリの予防方法は?

マイホームを守るイメージ

基本的に、紹介した「ベイト工法」と「薬剤工法」にはシロアリの予防効果が期待できます。
「ベイト工法」は、家に近づいてくるシロアリをおびき寄せて駆除する効果がありますし、「薬剤工法」はそもそもシロアリが近づきにくくなるという効果があるからです。

より、根本的なシロアリの予防方法をとりたいという人には、建物新築時の「シロアリ予防工事」をおすすめします。
シロアリ予防工事をしておくことで、建物の寿命をのばすことができます。

まとめ

家は、人の生活の拠点です。
その拠点をシロアリに荒らされてしまわないように、普段から屋内の木造物の状態には気を配っておくことが大切だといえます。
少しの気配りが、大切な家の寿命をのばしてくれるのです。

シロアリの被害を食い止め、予防し、快適な生活を守っていきましょう。