ハチの巣が近所にあると、そこから飛んでくることがあるので危険です。
しかし、巣を自宅のベランダに作られてしまったらもっと危険ですし、何かと困りますよね。巣を作らせないことが一番ですが、それにはどうしたらいいのでしょうか。

そこで、ベランダにハチを寄せ付けない方法や、万が一巣ができていた場合の対処方法について解説していきたいと思います。

目次

まずはハチの習性を知るところから始めよう

ハチの活動が盛んになるのは7〜10月頃です。
ハチの種類にもよりますが、暖かくなって植物の勢いが増すようになってくると、ハチにとっても活動しやすい時期に入ります。
巣作り自体はそれよりも早い4月頃ですが、初夏から初秋にかけては繁殖期に入るため、巣の出入りが活発になるのです。
確かに、暑い時期になるとハチを目にすることは多くなります。
ハチが人間を襲ってくるのは巣を守るのが主な理由で、そのため、繁殖期であるこの時期は最もハチが凶暴になる時期なので覚えておきましょう。

ハチは木の枝や軒下などによく巣を作ります。
生活圏内で見られるスズメバチやアシナガバチなど、多くのハチは越冬できません。
ハチが軒下などを好んで巣作りするのは、寒さに弱いという習性もありますが、風雨をしのげるというのも理由です。
気づいたときには巣の原型ができ始めていたり、立派な巣ができあがっていたりすることは多いので、できるだけ寄せ付けないようにしましょう。

住居のベランダもハチの巣作りとして狙われやすい場所のひとつです。
今まではなかった場所でも突然作られてしまうこともあります。
ハチが頻繁に飛んでいるのを見たら近くに巣ができ始めているか、または巣作りの場所として狙われているのかもしれません。
ハチは1つの巣に1000匹程度いるといわれています。
駆除するとなると大変なので、できるだけ巣を作らせないようにしましょう。

ハチ

ハチが好むものや巣づくりしやすいものを排除する

自宅のベランダにハチを寄せ付けない方法として、防護ネットがあります。
ハチ以外の虫の侵入も防げますし、設置可能なベランダであれば容易につけられます。
すき間を作らないことが重要ポイントですが、賃貸物件の場合でも建物に負担をかけずに設置しやすいと思います。
ホームセンターなどで置いていることが多く、入手しやすいのもおすすめです。

ベランダ付近にある木が巣作りの場所になってしまうこともあるので、チェックしましょう。
窓際やベランダのそばに、目隠しの役割も兼ねて木を植えている家は要注意です。
そこに巣を作られてしまうということも考えられます。
木が立っている場合は枝の剪定をこまめに行うなど、手入れを怠らないようにしてください。
ハチが巣を作っても気づかないといった事態を避けられます。

ベランダに甘い物を置かない工夫も大切です。
飲み物の置きっぱなしや、ハチが寄ってきやすいような蜜をたっぷり含んだ花を大量に植えるのも寄せ付ける原因になります。
ベランダで植物を育てるなら、ミラクルニームを何本か植えるのもおすすめです。
ミラクルニームはハーブの一種で、防虫効果があるといわれています。
ニームから抽出された液を使った防虫剤も出ているほどで、小さな子どもやペットのいる家庭でも安心して置けると思います。
植物なので見た目にも悪くありませんし、他の植物と一緒に楽しむこともできます。

飛んでいるのを見たら要注意!行政で駆除できる場合も

ハチを近くで見かけるようになったら、巣ができている可能性を疑ってください。
たまたま1匹だけ飛んでいるのを見かける程度なら心配はないと思いますが、頻繁に見たら巣が近いかもしれません。
ベランダにはエアコンの屋外機を置いている家は多いと思います。
屋外機と壁の間もハチによっては巣作りの場所になると考えてください。

ハチの巣は高い場所に作られるケースが多いという印象ですが、まれに狭い隙間にも作ってしまうので油断は禁物です。
床下に作ってしまうケースもあります。
普段はあまり見ないような場所ほど、いつの間にか巣ができていて、さらに大きくなっていることは多いものです。

スズメバチやアシナガバチが攻撃対象とするのは、数メートルから10メートルの範囲といわれています。
ベランダに巣がある場合には、出ただけで容易に攻撃対象になってしまうということです。
見つけたら近寄らないようにしましょう。
そして、まず行政に相談してみてください。
ハチの巣を駆除する専門の窓口を設けている行政は多いので、相談すれば駆除してくれるかもしれません。
行政の多くは野鳥などの保護も行っているので、ハチも駆除の対象にしています。
費用もかからない場合がほとんどですし、まずは相談してみましょう。
また、アシナガバチは一度駆除しても、一度巣を作った場所には翌年も作る習性があります。
無事に駆除できたとしても、春先にまた作られないよう、ネットやベランダに置く植物などを工夫して寄せ付けないようにしてください。

まとめ

ベランダにはハチが好むものを置かないようにすること、そして巣を作りやすいような場所を作らないことが大切です。
同時に、防護ネットやミラクルニームなどで寄せ付けない対策も行いましょう。

万が一巣ができ始めている場合には、近寄らないことです。
そして、行政に相談すれば駆除してもらえる場合もあります。
近くの木の手入れをしたり隙間になるところを掃除したり、普段から注意を向けることもポイントです。