暖かい季節になってくるとハチの行動も活発になるので、家の中に入り込んでしまうことがあります。
慌てないことが一番ですが、外に出てくれないと困りますよね。
小さな子どもやペットがいる家庭では特に心配でしょう。

入ってしまったときに安全に外へ出す方法と入ってしまう原因、さらに家へ侵入させないための対策について書いていきたいと思います。

目次

ハチが家の中に入ってしまう原因は?

ハチが家の中に入ってしまうのは、窓や玄関を開けたスキをついて侵入していることが多いのです。
たとえば、ベランダで布団や洗濯物を干しているとき、または取り込んでいる最中などに入ってしまうこともあります。
玄関なども開けたままにしておくと、そこから入ります。

まれではありますが、換気口などどこか隙間があれば侵入口になっていることも考えられます。
ベランダや屋外に出るときはなるべく窓も玄関もその都度閉めるようにしましょう。
換気口など入れるような隙間があれば、ネットを付けるか塞ぐなどして対策しておくことです。
ゴキブリも同じ場所から侵入することが多いので、一緒に防ぐことができます。

室内に照明が灯っていて明るいときや、甘いお菓子や飲み物が放置されているとさらに入りやすくなります。
ハチに限らず、虫は明るいものや甘いものに群がる習性を持っていますので、寄せ付ける環境があると反応してしまうのです。

ハチの種類にもよりますが、ベランダや庭などに、ハチが群がりやすい甘い蜜の植物があるのも原因としてあげられます。
植物を目的にして飛んできたハチが、そのまま開いたところから入ってしまうというケースです。
たまたま入ってきただけならいいですが、環境が良ければそのまま巣を作られてしまうこともあるので注意してください。
できるだけ窓やドアの開けっ放しをしないことです。

ハチを安全に追い出す方法とは?

ハチが家の中にいることを確認したら、一番重要なのはハチを刺激しないことです。
怖いと感じたときはつい大声を上げてしまったり走ったりしそうですが、グッと我慢してゆっくり移動します。
そして、そっと窓を開けましょう。
できるだけ、ハチがいる場所に近い位置を開けてください。
そして、夜間なら照明を消します。
甘いものなどがあれば片付けて、ハチが好むものを排除するのがポイントです。
しばらく様子を見て、できるだけ自然に出て行ってくれるのが一番安全な対策です。

しかし、待ってみてもなかなか出て行かないこともあります。
日中は屋外も明るいので出ていきやすいですが、夜間はなかなか出て行かない場合もあるでしょう。
これは、夜間はハチの活動力が落ちているためです。
さらに、雨や気温が低いなど、屋外の環境が悪いととどまってしまうこともあります。
ハチが飛び回らず、動きが鈍っているようであれば、殺虫剤を使うのも対策のひとつです。
殺虫剤を使うときは、ハチのいるところにできるだけ近い窓を開けてから行ってください。
事前に殺虫剤があることが条件ですが、活動力が落ちているハチなら殺虫剤で処理できる確立は上がります。
殺虫剤を避けて出ていくなら、それに越したことはありません。

そのまま死んだ場合は何か挟むもので拾い、ビニール袋など密閉できるものに入れてしっかり口を結び、廃棄しましょう。
決して手で触ってはいけません。
殺虫剤の付着を防ぐのも理由ですが、死んだ直後は筋肉の収縮で針が出てくることもあるからです。

ハチを頻繁に見かけたら巣がないかチェック

ハチは、たまたま付近を飛んでいてまぎれて入ってくることがあります。
滅多にないことなら心配は要りませんが、問題は頻繁に見かける場合です。
ミツバチは花の蜜を収集する習性があるので、花が多いところに集まっても他へ飛んでいくことは多いでしょう。
しかし、アシナガバチやスズメバチを家の周辺で頻繁に見かけるなら、敷地内またはすぐ近くに巣があることを疑ってください。
巣が公共部分にできている場合は行政に通報しましょう。公共の場所にある巣の対策はほとんどの行政で行っています。

敷地内で2匹以上を見かけることが増えたり、家の中に入っていることが多かったりする場合は、家のどこかに巣があることも考えられます。
ハチは軒下や屋根の間、物置の中など、狭い場所にも巣を作ることがあります。
外から入ってきたのではなく、家の中に巣ができていたら大変です。

特にスズメバチは毒性も高く危険なので、たとえ1匹であっても自分で駆除するのはおすすめできません。
スズメバチの巣は全体的につるんとして丸いのが特長です。
巣があることをチェックしたら、早めにプロに相談してみましょう。
場所によっては駆除するのに時間もかかります。
巣が大きいと集まっているハチの数もそれに比例して増えます。
よく確認せずに攻撃すると、収拾がつかない事態にもなりかねません。
依頼する際は、巣の場所やおおよその大きさを伝えると駆除の対策もしやすくなります。

もしかしたらどこかにハチの巣が?

まとめ

ハチが家の中に入っていたら、照明を消すなどハチが集まりやすい条件を排除し、窓を開けて出ていくのを待ちましょう。
その際、ハチを刺激しないよう慌てずにゆっくり動くのがポイントです。
殺虫剤を使うなら、夜間などハチの活動力が鈍っているときなら危険は少なくなります。

頻繁に見かけるなら家や付近に巣があるのかもしれません。
場所やハチの種類に応じて、行政または民間のプロに相談してください。