ハチのなかでも特に人間への害が大きいスズメバチは、早急に駆除する必要があります。
とはいえ、人間が自らハチと戦って刺されてしまうのは避けたいところです。
ハチの駆除にはトラップを仕掛けて、女王バチを仕留めるようにしましょう。

この記事では、ハチ駆除のトラップの作り方や、仕掛ける際の注意点を解説していきます。

目次

トラップを仕掛けるメリット!時期はいつ頃がベスト?

ハチ駆除用にトラップを仕掛けると、人間の安全を確保しつつハチを退治できるメリットがあります。
トラップを正しい手順で仕掛ければ、後は放置しておいてもハチを捕獲できます。
危ない思いをして、ハチに向かっていく必要はありません。

また、トラップは比較的簡単に作れるハチ駆除のアイテムです。
ペットボトルなど、身の回りにある物を再利用してトラップを完成させれば、安全かつ安価にハチ駆除を終えられるでしょう。
ただし、ハチは用心深い昆虫なので、雑に作ったトラップには引っかかりません。
また、仕掛ける場所によっても大きく効果は変わるので注意しましょう。

トラップのデメリットを挙げるとすれば、大量のスズメバチを捕獲するには向いていない点です。
どんなに良くできたトラップでも、数匹ほどしか捕まえられないでしょう。
そのかわり、スズメバチが活発になる夏場にトラップを仕掛けておくと「女王バチ」が捕まえられる可能性が高まります。
女王バチとは、自ら巣を作り、同じ種のハチを増やしていく強大なハチのことです。
女王バチを捕獲すれば、巣1つ分、すなわち1,000匹前後のハチの発生を防いだことになります。

女王バチは見つけようと思ってもなかなか見つけられるものではありません。
そのため、女王バチをおびき寄せるためにトラップを仕掛けるのは、自分で探すよりも効率的な方法といえるでしょう。

ハチのトラップに必要なのは「誘引液」と「容器」

ハチのトラップを作る際、まずはハチをおびき寄せるために必要な液体を用意しましょう。
これを「誘引液」や「誘導剤」と呼びます。
誘引液はハチが好む臭いのする液体を混ぜ合わせて作るのが一般的です。
ハチは刺激が強く、すっぱい匂いを好みます。

また、アルコールにも寄ってくる習性があります。
日本酒、みりん、ワイン、お酢といった調味料を混ぜ合わせると、誘引液の完成です。
分量は特に決まっていないので、ハチの反応を見て配分を決めていきましょう。
また、自然の匂いがする誘引液はハチの警戒を解くことに役立ちます。
誘引液に腐りかけた果実を少量入れるのもおすすめです。

次に、誘引液を入れる容器を用意します。容器は2リットルのペットボトルがあれば十分です。
ペットボトルの中ほどに穴を開けてハチを誘い込みますが、そのままだと入ったハチを逃がしてしまいます。
穴を開けたときに出た破片などを利用して、入り口がだんだん狭くなっていくようにしておきましょう。
中に入ったハチは出口を見つけられず、放っておくと衰弱するか、底にたまった誘引液で溺れて息絶えます。

少々手間のかかる方法ですが、より確実にハチを誘い込むためには、生きているハチをトラップに入れておくのが有効です。
ハチは仲間の匂いがする場所だと危険を察知しにくくなります。
後は、トラップを木の上など適度に高い場所へとセットして、ハチが引っかかるのを待ちましょう。

トラップに必要なものを理解しよう

トラップの注意点!手っ取り早く駆除するにはどうする?

自力で作った完成度の高いトラップは、女王バチを次々に捕獲できるので大量発生の防止に役立ちます。
ただし、すでにハチが大量発生した後でトラップを仕掛けても、あまり大きな効果は得られません。
トラップで退治できるハチの数には限界があるため、めまぐるしく増えていくハチには対処しきれないのです。
トラップはハチの予防策として有効ですが、対処法としては効果が薄いと覚えておきましょう。

また、トラップはすぐに効き目を発揮するとは限りません。
出来が悪かったり、誘引液とハチの相性が悪かったりすれば調整に時間がかかります。
その間にもハチの被害が広がっていき、自身や家族がダメージを受ける恐れがあります。

一刻を争うほどハチの被害が深刻化しているなら、専門の駆除業者に依頼しましょう。
業者は都合が良ければ即日でも駆けつけてくれます。
そして、強力な殺虫剤や道具を用いてハチを巣ごと駆除してくれます。
もちろん、駆除した巣も業者が処分してくれるので、ハチが再び戻ってくる心配もありません。

また、業者は十分な防護対策をほどこしたうえで駆除にあたります。
たとえば、業者が使用する防護服はスズメバチの針すら通さない作りになっており、素人が近づくこともできない領域にも足を運べます。
素人が自力で駆除を行うよりも、業者に任せたほうがはるかに安全であり、確実です。

まとめ

ハチ駆除のトラップは簡単に作れるハチ対策アイテムです。
自宅にある調味料やペットボトルを利用できますし、仕掛ける場所も木の上など、難しいポイントではありません。
上手くいけば大量の女王バチを退治できます。

しかし、自作のトラップで追いつかないほどハチが大量発生してしまったなら、すみやかに駆除の専門業者を頼りましょう。