ハチは私たちの身近なところにいる危険な昆虫です。
そんなハチが自宅や敷地内に巣を作ってしまったらどうすればよいか、パニックになってしまう人もいることでしょう。
でも、慌ててすぐに駆除しようとしたり、その反対に、見なかったことにしたりするのはとても危険です。

では、ハチの巣を見つけてしまったらどうしたらよいでしょうか。
この記事では正しい対処法について紹介します。

不用意に近づくのはNG

自宅や敷地の周辺でハチの巣を見つけたときは当然驚くものですよね。
なかには早く対応しなければと思うあまり、すぐに近づいて観察してしまう人がいます。
しかし、ハチの習性に対する正しい知識やきちんとした装備がない状態で、不用意にハチの巣へ近づくのは非常に危険な行為です。
巣への距離が近いとハチの警戒心を刺激し、攻撃するべき相手とみなされてしまうことがあるからです。

特に、巣をのぞき込んだりつついてみたりするのは、ハチからすれば完全な侵略行為です。
命がけで攻撃して巣を守ろうとすることでしょう。
そうなれば、ハチはしつこく攻撃を繰り返し、集団で襲ってくることもあります。ハチの持つ強力な毒針で刺されると痛いのはもちろん、最悪の場合はアナフィラキシーショックで死にいたることも考えられます。
ですから、ハチが危険な生物であるという認識をもって慎重に行動することが必要です。

ハチが自分の周囲を飛び回ったり、羽音や顎をカチカチ鳴らしたりしている場合は威嚇行動と考えられます。
それ以上刺激しないよう、その場を離れるのが賢明です。
逃げる場合にも、慌てて走ったり大きな声を出したりしないように気をつけましょう。
そうした行動は、ハチを刺激して攻撃性を高めてしまいます。
静かに後ずさりしながらそっとその場を離れることを意識しましょう。
まずは冷静になり、準備をしてから問題に対処するのが大切です。

第一歩は敵を知ることから!

続いては、ハチの巣をよく観察して対処法を探ります。
駆除する必要のある巣なのか、駆除する必要があるならどんな種類のハチで、どのくらいの大きさの巣なのかといったポイントをしっかりと確認します。

巣があるものの、ハチの姿がまったく見当たらない場合には、ハチが巣立った後の空の巣だという可能性があります。
定期的に観察してハチが見られない場合は、空の巣だと考えられるでしょう。
また、ハチの種類や場所によっては、放置しておいてもそれほど害がないというケースもあります。
そうした点を確認するには、安全な場所から観察することが必要です。
むやみにのぞき込んだり近づいたりするとハチを刺激してしまうので、離れたところからカメラのズーム機能を使って撮影するのがベストです。

ハチの巣を観察する際に、最も注目するべきポイントはハチの種類です。
日本で代表的なのが、スズメバチ、アシナガバチ、ミツバチですよね。最も攻撃性が高く危険なスズメバチの場合は、自分で駆除するのは非常に危険です。
ハチの種類を見定めるコツは、それぞれの種類ごとの巣の特徴を知ることです。
スズメバチの巣は球状で、貝殻のようなマーブル模様になっています。
アシナガバチの場合は六角形の巣房が集まっており、小さめで外皮がないのが特徴です。
ミツバチの巣はむき出しの巣盤が並行に並んでおり、かなり大きくなることもあります。

サイズや巣が作られている位置によっても駆除の仕方や費用が変わってきます。
こうしたポイントをしっかりと観察したうえで、今後の対処法を考えましょう。

駆除が必要な場合の対処法は?

駆除が必要なことがわかった場合にはどうしたらよいでしょうか。
ハチの巣被害の責任は、建物や土地の所有者にあります。
巣を放置しておいたために近隣の人や通行人が被害に遭えば、責任を問われてしまうのです。
また、ハチの巣は時間の経過とともに急速に成長します。
大きくなればなるほど駆除にかかる費用や危険性も高まりますから、迅速に対応することが欠かせません。

地域によっては、役所が駆除の対応をしていることもあります。
スズメバチのみ対応している場合など市町村によって異なるので、一度相談してみるとよいでしょう。
駆除はしてくれない場合でも、駆除業者の紹介や道具類の貸し出し、駆除業者を利用した場合の費用の補助などの制度があるケースも少なくありません。

なかには、自力でハチの巣の駆除を試みる人もいます。
その場合には、防護服あるいはそれに代わるものを身に着けるなど、装具や道具を徹底的に準備したうえでのぞむようにしましょう。
ただし、自力で行なうのは巣のサイズが小さく、種類がスズメバチ以外であること、巣の位置が高い場所でないことが絶対条件です。

もちろん、素人が自力で駆除するのには危険が伴います。
安全かつ確実に駆除したい場合には、専門の業者に依頼するのがベストです。
多少コストはかかりますが、近隣トラブルや自分自身のケガなどを避けるためには、プロのハチの巣駆除業者の力を借りるほうがよいでしょう。

必要な時は業者に依頼しよう

まとめ

ハチの巣を見つけたら、不用意に近づくのではなくまず自分自身の安全を確保しましょう。
安全な場所からカメラなどを利用して、ハチの種類や巣のサイズ、位置などをじっくり観察します。

地域の役所に相談のうえ、自分で駆除できるかどうか冷静に考えましょう。
安全面で不安な要素がある場合には、専門の業者に依頼するのが賢い方法です。