自宅の軒先や庭などでハチが巣を作っているのを発見したら、すぐにでも退治しなければと思うことでしょう。
専門の業者に頼むとお金がかかるので、できれば自分で駆除したいと感じるかもしれませんね。
でも、ハチの巣を駆除するのには想像以上の危険が伴います。

この記事ではハチの巣の駆除に伴う危険性について特集します。

ハチの巣の駆除が大変なのはなぜ?

有害生物の駆除というと、ネズミやゴキブリなどの駆除が思い浮かぶかもしれませんね。
でも、ハチの巣を駆除するのはそうした生物の駆除とは比べ物にならないほど大変な作業です。

ハチは、基本的には刺激されない限り、自分から攻撃をしてくることはありません。
しかし、ハチの防衛本能を刺激してしまうと話は別です。
自分や仲間、巣を攻撃されたと感じると、死に物狂いで攻撃に転じるのです。
ハチの巣を駆除しようとして人間が近づいてくると、ハチは集団となって生死をかけて戦います。
ですから、人間側も相当な覚悟が必要です。

ハチは有毒な成分を分泌する針を持つ危険な生物です。
ハチに刺されると、痛みや腫れが生じます。
ハチの毒は微量でも激痛を引き起こす成分があり、痛みが長く続きます。
特に、「毒のカクテル」という恐ろしい異名を持つスズメバチの毒は強力です。
スズメバチは攻撃性が高く何度も刺して攻撃します。
ミツバチやアシナガバチなどの種類はスズメバチほどの攻撃性はないとはいえ、やはり刺されることがありますから注意が必要です。

ハチは有毒な危険生物ですから、巣の駆除を行う際には入念な準備が必要になります。
たとえば、全身を覆う防護服、あるいはその代わりになる服装で身を守らなければいけません。
殺虫スプレーやハチの巣を落とすための長い棒、ゴミ袋と捕虫網などの装備も必須アイテムです。

ハチの巣の駆除は大変

命にかかわることもある危険な作業

ハチの巣の駆除が危険な理由は、ただ刺されて痛いからという単純なものではありません。
ハチに刺されることによって命を失う危険があるのです。
厚生労働省の人口動態調査によれば、ハチに刺されたことによって毎年20人ほどが亡くなっています。
実際、その死者数はマムシなどの毒蛇やクマに襲われて亡くなる人数よりも多いのです。

ハチに刺されると、毒のアレルギーによってアナフィラキシーショックというものが引き起こされることがあります。
これは、通常2回以上ハチに刺されることによって生じるものです。
アナフィラキシーショックになるとさまざまな症状が現れますが、代表的なものとして全身のじんましんや血圧低下、呼吸困難などの症状がみられます。

また、ショック状態に陥ると急激な血圧低下や意識障害などが起こることがあり、場合によっては死にいたるケースもあります。
初めて刺された場合でも、一度に複数個所を刺されて発症することもあるので、集団で襲われる可能性のあるハチの駆除はたいへん危険だといえるでしょう。

また、ハチの巣が高い場所にあり、脚立などに乗っての高所作業が必要になるケースでは、転倒や転落事故の危険もあります。
ハチの攻撃を避けようとして動くと非常に危険です。
ハチの巣の駆除作業は働きバチが巣に帰ってくる夜間にすることが多いので、さらに危険性が高いと理解しておきましょう。

素人がハチの巣の駆除をするのはとても危険

ハチの巣を自力で駆除しようとする人がハチに刺されてしまうケースは多々あります。
メディアでハチ駆除のプロが作業をしている様子を見ると、非常にすばやく簡単に行っているように見えます。
でも、それはハチの生態を熟知しているハチ駆除のプロが行っているからであって、見様見真似で素人がまねをしても実際にはうまくいかないケースが多いのです。

たとえば、一般家庭にはハチ用の防護服や防護ネットなどの装備がない場合が多いものです。
そうした装備を一からそろえるのを面倒に感じて、丸腰でハチの巣の駆除をしようとして危険な目にあうことがあります。
また、プロは素人では手に入らない強力な薬剤を使って徹底的に駆除しています。
特に危険性の高いスズメバチの巣の駆除は、プロにとってさえ命がけの戦いです。
専門の道具や防護服がない素人が行うのはたいへん無防備といえるでしょう。

さらに、素人の場合、ハチの習性に関する正しい知識がないまま作業しようとして失敗することもあります。
不用意に巣に近づいてハチを刺激したり、間違った時間帯に駆除しようとして攻撃されたりするケースです。
焦って駆除に失敗し、ハチを興奮させたあげく刺されてしまったり、結局業者を呼ぶことになったりするのもよくあることです。
自力で駆除することの危険性をしっかり理解したうえで、不安を感じるなら最初から業者に依頼するのがよいでしょう。

まとめ

ハチの巣の駆除はハチに刺されたり、アナフィラキシーショックを発症したりする可能性のある非常に危険な作業です。
場合によっては命を失う危険性すらあることを覚えておきましょう。

特に素人が知識や装備なしにハチの巣の駆除を行うのはかなりリスクの高い行為です。
ハチの習性を熟知し、適切な装備や道具を持つプロの業者に依頼するのが安全で確実に駆除する方法です。