自宅や敷地内にハチの巣ができてしまったら、刺されるのではと心配しながら生活するのはストレスですよね。
ハチの巣を駆除する場合、比較的安全に駆除できる巣の大きさは10~15cmくらいまでだといわれています。
それ以上大きくなると住んでいるハチの数も多くなり、活動も活発になるので危険度が増してしまいます。
しかし、ハチの巣が玄関や通り道などにできた場合は少々大きくても早く駆除したいもの。
ハチの種類ごとにより安全性の高い駆除のタイミングをご紹介します。

スズメバチの巣の形状と駆除のタイミング

スズメバチの巣が作られ始めるのは春です。
4月から6月ごろにかけての巣は上部が丸く下部がすぼまったフラスコのような形をしており、完成するとマーブル模様の丸い形の巣になります。
フラスコ型の時期に巣の中にいるのは女王バチと幼虫、少数の働きバチだけなのでこの時期なら比較的簡単に駆除することができるでしょう。

巣が完成した頃から10月くらいまでは、スズメバチの数が多くなり活動も活発になるので駆除の危険性も高まります。
スズメバチは攻撃性の高いハチなので、可能であれば全滅する冬になってから駆除を行うのがもっとも安全です。

1日のうちなら、スズメバチが活動をやめる夜間が駆除に適した時間帯になります。
懐中電灯をつけているとその光に集まってくることがあるので、夜間でも灯りを巣にあてないよう注意しましょう。

自宅にできたハチの巣

アシナガバチの巣の形状と駆除のタイミング

アシナガバチはスズメバチほど攻撃性が高くはありませんが、エアコンの室外機や窓枠など生活圏の中に巣を作ることが多く注意が必要なハチです。
巣の形はシャワーヘッドのようで、巣穴が下向きにむき出しになっています。

アシナガバチの女王が巣を作り始めるのは4月頃で、巣穴を2~3個作るとそこに卵を産みます。
その卵から孵化した働きバチが巣を増設していくので、働きバチの少ない春のうちに巣を見つけて駆除できればベストです。
アシナガバチは前年と同じ場所に巣を作るケースも多いので、過去に巣ができた場所は特に注意しておきましょう。

6月頃から9月頃まではハチの数も増え活発になり攻撃性も高まります。
この時期に駆除するなら活動の低下する夜間が比較的安全です。
懐中電灯の光をあてて起こさないように注意が必要ですが、全てのハチが巣に帰っているため一網打尽に駆除することができます。

アシナガバチはスズメバチと同じく働きバチが冬を越すことができないので、可能であれば巣が空き家になった冬に駆除を行うのがもっとも安全といえるでしょう。

ミツバチの巣の形状と駆除のタイミング

ミツバチは一度敵を刺すと死んでしまうこともあり、攻撃性も比較的低くこちらから攻撃しない限り滅多に刺すことはありません。
しかし屋根裏や床下など家の中に巣を作るケースも多く、大きな巣ではハチの数も万単位になることから駆除の必要性は高いといえます。

ミツバチの巣は白っぽい板が何枚も重なっているような形をしているのが特徴です。
越冬が可能なミツバチは冬でも巣が空き家になることがなく、ハチがいなくなってから駆除するということができません。
他のハチとは違い10月から11月、2月から3月の寒い時期に攻撃性が高まるともいわれています。
ハチが新しい巣を作るのは春から初夏にかけてですが、古い巣から女王バチと働きバチが引っ越してきて作るため、ハチの数の少ないうちに駆除することができません。

ミツバチの巣を駆除するなら、活動が低下する夕刻以降にハチ用殺虫剤を利用して駆除するのがメジャーな方法です。
床下など入りにくい場所では近寄る過程でハチを刺激し攻撃されることもあるため、無理をせずプロに任せることも重要です。

駆除が終わっても戻り蜂に注意!

アシナガバチなど前年と同じところに巣を作ることを好む女王バチが越冬後戻ってくることを「戻り蜂」といいます。
巣を駆除した後も、翌年の春先にまたハチの巣ができていないか注意することが重要です。
また、外出中に巣を破壊されてしまったハチが何日か周辺を飛び回ることも戻り蜂といいます。
巣を破壊されたハチは攻撃的になるため、巣を駆除した後も周辺に近づく際には注意が必要です。

翌年に女王バチが戻ってくる場合にも、巣を失ったハチが飛び回る場合にも有効なのは駆除した後の場所に駆除スプレーを撒いておくことです。
ハチがスプレーの匂いを退けるため戻り蜂に対して効果があります。雨の後やハチが巣を作る春先には意識してこまめに撒くとよいでしょう。

まとめ

できてしまったハチの巣の駆除は、ハチの活動が低下するタイミングに行うのが比較的安全です。
また、予防策として日頃から物陰や屋根裏など、ハチが巣を作りやすい場所をチェックする習慣をつけておくのも重要です。

基本的にハチは近寄ったりこちらから刺激したりしなければ攻撃することはないですが、毒性の強いハチに襲われれば命を失うこともあります。
ハチの巣を見つけたら無理して駆除をせず、プロに依頼することも検討してみましょう。