ハチ(蜂)が住む山や森など、自然が少なくなったことで、一般家庭の軒先に大きなハチ(蜂)の巣が作られるケースも増加しています。
そのまま放置すれば、大切な家族がハチ(蜂)被害に遭う可能性も否定できません。
速やかに、そしてできれば自分でハチ(蜂)の巣を駆除するためには、いったいどのような方法・手順を用いるべきなのでしょうか。
気になる点を解説します。

まずはハチ(蜂)の巣の状態を確認する

一般家庭でハチ(蜂)の巣の駆除を行う場合は、まずハチ(蜂)の巣の状態を見極めることからスタートしてください。
ハチ(蜂)にもさまざまな種類があります。
たとえばアシナガバチとスズメバチでは、効果的な薬剤も、そして必要な手順も異なります。
安全に駆除を行うためには、まず「自分が戦う相手」について、きちんと知る必要があります。

目にする機会が多いハチ(蜂)の中で、特に危険度が高いのが「スズメバチ」です。
その特徴は、ずばりその大きさです。
体長が40ミリに至るものも多く、ハチ(蜂)の中でも最大級の大きさを誇ります。
また針から毒を飛ばす習性もあるので、駆除には細心の注意が必要となります。

スズメバチと比較すると、温厚な性格をしているのがアシナガバチですが、強力な毒を持っています。
スズメバチよりもスリムな体型をしていて、名前のとおり、だらりと垂れ下がった長い足を持っています。
攻撃性は低いですが、行動が活発な時期に巣を攻撃されると、集団で襲いかかってくることがあります。

またスズメバチやアシナガバチよりも小さい、ミツバチが巣を作るケースもあります。
非常に温厚な性格をしていますが、ミツバチの針は一度刺さると抜けにくい構造をしています。
他のハチ(蜂)とは異なり、冬の時期に攻撃性を高めるので注意する必要があります。

ハチ(蜂)の種類を見極めたら、その特徴を知り、巣の大きさやハチ(蜂)たちの様子を探ってください。
巣があまりにも大きい場合や、ハチ(蜂)の行動が活発な時期には、自分で駆除するのは危険です。
「まだハチ(蜂)の巣が小さい」「活動している数が少ない」などの特徴が見られたときにだけ、次の手順へと進んでください。

駆除の準備を念入りに行う

実際に駆除に取り掛かる前に重要なのが、必要なアイテムの準備です。

  • ・ハチ(蜂)退治専用スプレー
  • ・防護服
  • ・長い棒
  • ・ゴミ袋
  • ・ほうきとちりとり

これらが、自分でハチ(蜂)駆除を行う際に、最低限準備しておきたいアイテムです。
中でも重要なのが、ハチ(蜂)退治専用スプレーと防護服です。

ハチ(蜂)退治専用スプレーは、退治するハチ(蜂)に合わせて選びましょう。
特にスズメバチは、即効性があるものを用意すると安心です。
巣の大きさやハチ(蜂)の量によっては、1本では足りないことも考えられますから、予備も準備しておきましょう。

防護服は、ハチ(蜂)の攻撃から身を守るために使います。
インターネットの通信販売からも、専用のものを購入することができます。
また自治体によっては、防護服の貸し出しを行っているケースもあるので、チェックしてみてください。

いざハチ(蜂)駆除を!

厚手の長袖、長ズボンを着用した上に、しっかり防護服を着用したら、いざ駆除を始めます。
ハチ(蜂)駆除に適した時間は、深夜から早朝にかけてです。
この時間、ハチ(蜂)たちの活動は鈍くなり、また多くのハチ(蜂)が巣に戻ってきています。

働きバチが巣の中に戻っている(周囲を飛び回っていない)ことを確認したら、ハチ(蜂)駆除用のスプレーをたっぷりと、まんべんなく噴射してください。
このときのコツは、少し離れた場所から行うことです。
30秒から60秒は噴射を続ける必要があります。
薬剤が巣全体に回るまで10分ほど待ったのちに、ハチ(蜂)の巣の下にゴミ袋を置きます。
長い棒で巣を落とし、ゴミ袋の口を縛ったら、ハチ(蜂)駆除はほぼ完了です。

最後まで気を抜かずに後片付けを

巣そのものは駆除できても、周囲には、ハチ(蜂)の死骸や巣のかけらが散乱していることでしょう。
ほうきとちりとりを使って、後片付けを行います。
このときに重要なのは、最後まで気を抜かないことです。
素手で片付けようとすると、最後の力を振り絞ったハチ(蜂)に刺されてしまうことがあります。
必ず、道具を使って行うようにしましょう。

また巣を片付けている最中に、戻りバチがやってくることもあります。
できるだけ丁寧に駆除することで、同じ場所に再度巣を作られるリスクも低くなります。

万が一ハチ(蜂)に刺されてしまったときは?

きちんとした方法・手順で駆除を行っても、リスクをゼロにすることはできません。
自分で駆除をするときには、万が一のとき、どう行動するべきなのかもきちんと頭に入れておきましょう。

特にスズメバチに刺されたときは、命にかかわりますから、速やかに病院を受診してください。
その前に、毒針を取り除き、流水で患部を洗い流しておきましょう。
もしあれば、ポイズンリムーバーで毒を吸い出しておくと、より安全です。

まとめ

一般家庭でハチ(蜂)駆除をしようとするときには、多かれ少なかれリスクを伴います。
リスクを最小限にするためには、きちんとした方法・手順を知り、準備を整えることが重要です。

また状況によっては、「自分では無理だ」と判断する勇気も大切です。
この場合には、すぐにハチ(蜂)駆除専門業者に依頼をすることで、家族の安全を守ることができます。