自宅やその周辺にハチ(蜂)の巣を発見したときは、速やかに、そして安全に駆除したいところです。
しかしハチ(蜂)の駆除は、「いつ」「どんなタイミング」で行うのかが重要なポイントとなります。
ハチ(蜂)をむやみに刺激しないため、そして確実に駆除するためには、どのような時期、時間帯を狙うべきなのでしょうか。
ハチ(蜂)駆除を自分で行おうと考えた際に、まずは頭に入れておきたい知識を紹介します。

目次

ハチ(蜂)駆除に適した時期とは?

ハチ(蜂)を駆除するときにもっとも重要なのは、「駆除する人の安全を確保する」ということです。
そのためには、駆除する時期を慎重に見極めてください。

ハチ(蜂)は一年の中で、巣作りや繁殖、冬眠を繰り返して生活しています。
多くのハチ(蜂)が行動し、攻撃性が高める時期もあれば、非常に少ない数のハチ(蜂)が、ひっそりと巣の中で眠っている時期もあります。
自分の力で駆除することを考えるなら、やはり後者の時期を選んだ方が得策でしょう。

ハチ(蜂)の駆除をするためには、巣ごと破壊するのが一番です。
そしてハチ(蜂)の巣の破壊に適しているのは、ハチ(蜂)たちがその活動を停止したときになります。
ハチ(蜂)は寒さに弱い生き物ですから、秋が深まる頃から冬にかけてなら、飛び回ることはありません。
ハチ(蜂)の巣を確認してみると、ひっそりと静まり返っているはずです。
この時期を狙えば、比較的楽に駆除をすることができます。

また、冬眠から覚めたハチ(蜂)が再度巣作りをスタートする4月から6月も、比較的安全にハチ(蜂)駆除ができる時期です。
この時期であれば、まだ巣も小さく、働いているハチ(蜂)の数も多くはないはずです。
巣の大きさやハチ(蜂)の数を確かめた上で、駆除に踏み切るようにしましょう。

できれば避けるべき!非常に危険な時期とは

では反対に、ハチ(蜂)駆除に向いていない時期とはいったいいつなのでしょうか。
多くのハチ(蜂)は7月下旬から10月にかけて、活発に行動します。

これは巣の中で、新しい女王バチが誕生するためです。
ハチ(蜂)たちにとっては、新しい世代へと命をつなげていくための非常に重要な時期です。
より多くの栄養分を必要とするため、巣の外での行動が活発になります。
そして自分たちを攻撃する者を、排除しようとする意識も高まります。
特に8月から10月にかけて、自分でハチ(蜂)駆除を行うことは、避けた方が無難でしょう。
「たった数匹だから」と油断していると、想定外の場所からハチ(蜂)たちの総攻撃を受ける可能性もあります。

ハチ(蜂)駆除に適した時間帯とは?

次は、ハチ(蜂)駆除に適した時間帯についてご紹介します。
ハチ(蜂)たちの習性を知っていれば、駆除に適した時間帯は自然と見えてきます。

ハチ(蜂)駆除に適した時間帯は、主に「夜間」です。
スズメバチやアシナガバチは、夜間は行動を停止する性質を持っています。
外に出ていた働きバチも巣に戻り、ゆっくりと体を休めています。
この時間帯を狙うことで、巣で生活するハチ(蜂)たちを一斉に駆除できる可能性が高まります。
またハチ(蜂)たちの不意をついて攻撃することができるので、比較的安全にハチ(蜂)駆除ができるでしょう。
日没から数時間経過した後、もしくはハチ(蜂)たちが活動を開始する日の出前を狙ってみてください。

もしも、適した時期を逃してしまったら

ハチ(蜂)駆除に適した時期、時間帯について頭に入れていても、「ハチ(蜂)たちが活発に行動する時期になって、初めて危険な状況に気付いた」ということもあるはずです。
もしもハチ(蜂)が巣を作った場所が、人間の行動範囲から離れている場所であれば、「冬を迎えるまで様子を見る」というのも一つの方法です。
ハチ(蜂)が攻撃を仕掛けるのは、自分たちが攻撃されたと感じたときのみです。
ハチ(蜂)の巣に近付かないように工夫すれば、むやみに攻撃されることもないでしょう。
駆除が必要であれば、安全な冬の時期にしてください。

もし様子を見るのが不可能な場合には、ハチ(蜂)駆除をしてくれるプロに頼るのが一番です。
表からは「小さな巣」のように見えていても、家や木の中、そして土の中などに向けて、巣が大きくつながっているケースもあります。
想像よりもずっと多くのハチ(蜂)が巣の中で生活している可能性もあるので、慎重に対応しましょう。

まとめ

ハチ(蜂)駆除を安全に行うためには、時期や時間帯を適切に見極めることが重要です。
できるだけ安全に駆除を行うためには、必ずチェックしておくべきポイントと言えます。

ハチ(蜂)の巣を見つけたときには、まず「今駆除しても良いタイミングなのかどうか」を判断してみてください。
自身の身の安全を守ることにつながるでしょう。